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あっぱれコイズミ(タイ住みます芸人)独占インタビュー「芸人だから笑顔を増やしたいだけなんです!」 | タイランドハイパーリンクス:Thai Hyper

あっぱれコイズミ独占インタビュー「芸人だから笑顔を増やしたいだけなんです」

“タイ住みます芸人”として、2015年からタイで活躍するあっぱれコイズミさん。お笑い、象や猫の保護活動、タイやラオスでの教育支援、プロレスなど幅広い分野で活動されています。

2021年8月からは日タイ友好活動と動物保護活動などを目的としたオンラインサロンを始め、その活動を通して知った象保護施設を支援するクラウドファンディングも行いました。近年は活動の場をラオスにも広げていて、昨年12月にはラオスの小学校を訪れて子どもたちとの交流を深めるなど教育支援にも力を入れています。この学校訪問が評価され、ラオスから感謝状も授与されました。

この度タイランドハイパーリンクスは、そんなあっぱれコイズミさんにインタビューを行い、熱い思いを語っていただきました。

 

タイで人気のものまね

--タイ住みます芸人として様々なステージやイベントに出演されていますが、タイ人のお客さんに人気だったネタは何ですか?

あっぱれコイズミ:「Thailand’s Got Talent」(アメリカのオーディション番組「America’s Got Talent」のタイ版)で決勝戦に行かせてもらったネタで今でもやっているんですけど、タイの有名人のものまねですね。タイ人のお客さんってベタなコントとかでも結構喜んでくれるんですけど、もっと喜んでもらうためには何が良いかなと思って色々悩んだ結果、置き換えて考えてみることにしたんです。もし日本でタイの芸人さんが出るってなった時に何をやったら良いかなって考えて、森進一さんとか美川憲一さんとかを完コピでものまねしていたらちょっと笑っちゃうだろうなって(笑)。僕もそういうものまねをやったらタイ人のお客さんに喜んでもらえるかなって思いました。その時、ノーン・チャチャチャ(โหน่ง ชะชะช่า)さんというタイの有名な方の歌が大ヒットしていたんですけど、その人がたまたま坊主頭で僕が似ていたのでモノマネしてみたら結構喜んでもらえましたね。

--少し前にはノーン・チャチャチャさん本人にもお会いしていましたよね?

あっぱれコイズミ:そうそう!この前本人に会いに行って、5年越しで許可を貰いました。やっと会えたんですよ。それで本人からもモノマネやっていいよって言われたんで、これで公認です(笑)。今まで大丈夫かな、怒っているんじゃないかなと思っていたんですけど、これで気兼ねなく出来ます。本人の前でやったら一緒にやってくれたんで、胸張れますね。

--タイの人のモノマネだと、観客のタイ人の皆さんが親しみやすいですよね。

あっぱれコイズミ:そうですね。それまで忍者コントとかもやっていて結構喜んでもらえていたんですけど、あまりにもやりすぎると日本文化の押し付けになっちゃう。だから、それプラス何かあったら良いなって。やっぱりタイ住みます芸人でタイに来ているんで、タイの文化をちゃんと勉強したうえで日本人がやったらもっとタイの人は喜んでくれるんじゃないかなと思って、そういうネタにしました。

 

タイで芸人をやるためにリズムネタを習得

--日本のネタとタイの文化を織り交ぜてネタを作る中で、4代目アクセルホッパーを襲名(※)されてタイ語バージョンも作られたと聞きました。インスタライブなどで披露されたそうですが、反応はいかがでしたか?

※アクセルホッパーとは、芸人の永井佑一郎さんがかつて「エンタの神様」(日本テレビ系列)に出演してブレイクした際に使用した名義で、あっぱれコイズミさんは、アクセルホッパーのリズムネタである「パンパンスパパン」や「問題ないから~問題ないから~」をタイで正式に使用するべく襲名を願い出ました。

あっぱれコイズミ、4代目アクセルホッパー襲名

あっぱれコイズミ:本当はインスタライブよりもっと前に劇場で披露しようと思っていたんですよ。前までサワディー花月っていう劇場があって、その劇場でお披露目をしようかなと思っていたんですけど、コロナの影響で劇場が無くなっちゃって出来なかったんです。襲名後もしばらくお披露目の機会がなかったんですけど、永井さん本人から「いつネタやるんだよ」って言われたので、オールアクセルホッパーと題して初代から4代目まで揃ってインスタライブをやりました。あと、アクセルホッパーのギャグで「問題ないから~」っていうネタがあるんですよ。例えばすごく辛いものを食べたときに、「辛い、だけど問題ないから~」みたいな(笑)。だからそれを「マイペンライライ~」(※マイペンライとはタイ語で「問題ない」、「大丈夫」等の意味)みたいにタイ語に変換して披露しようと思っています。

--今後の発表の機会と反応が楽しみです!

あっぱれコイズミ:そうですね、地道にやっていきたいです。そもそも4代目アクセルホッパーを襲名したのが、タイで芸人やるうえで「リズムネタって良いな」って思っていたからなんですよ。コロナ明けた後、ネタもまたやっていきたいんで「もっとポップなネタないかな?」と考えたときに、永井さんの「パンパンスパパン」ってリズムネタが頭に浮かんで。タイの方って歌とかダンスで一緒にノってくれるイメージがあるし、フレーズも覚えやすいし「アクセルホッパーいいな」と思ってずっと思っていたんです(笑)。それをYouTubeライブ配信で言っていたら永井さん本人が配信に来てくれて、冗談半分でアクセルホッパーやりたいんですけどいいですかね、って聞いたら「良いよ」って返ってきました。「そんな簡単にいけるの!?」って思いましたね。永井さんから「海外支部でやってみて」って言われて、4代目アクセルホッパーになりました。それが日本に3年ぶりに帰る直前のタイミングだったんで、そのあと直接永井さんのところまで行って正式に許可を貰いましたね。

--衣装もアクセルホッパー用に全て揃えられたんですよね。

あっぱれコイズミ:そうです。いつもタイ東部チョンブリ県のシラチャで衣装を作っているので、シラチャまで行って衣装の写真を見せて「これと同じやつにしてくれない?」ってお願いして完全再現しました!サイズも全部測ったんですよ。こうやって前々から準備しているのに中々発表の機会が無くて温めているんで、そろそろ披露したいですね。

あっぱれコイズミ、4代目アクセルホッパー襲名

 

タイあるあるを探して道行く人を観察

--言語も文化も違うタイでお笑い芸人として活動していくうえで、どんなことを意識されていますか?

あっぱれコイズミ:僕はものまねが好きなんで、ローカルな場所に行って道行く人をよく見るようにしています。例えばソムタム(タイのパパイヤサラダ)1個作る動きにしても、見てみると人それぞれ違うんですよ。あと雨が降ったら傘をさすんじゃなくて頭にビニール袋被って歩いている人とかもいて(笑)。だからそういうタイの日常生活のあるあるみたいな、「日本人がこれ知ってるの!?」って思われるようなところを意識して見ています。それと、方言とかをネタに少し織り交ぜてみることもあります。例えばタイの人が大阪弁とか喋ったら面白いじゃないですか。あと「超〇〇なんですけど~」みたいな若者言葉、流行り言葉とか。

 

バンコクを飛び出してタイの地方へ

あっぱれコイズミ:せっかくタイに住んでいるんで、都会なところも良いですけど結構地方に文化を学びに行くようにしていますね。それをネタに取り入れることが出来れば良いなって。コロナとかで規制があってずっと行動出来なかったんですけど、最近は良く地方に行っています。この前はスリン(タイ東北部の県、象が県のシンボルとなっている)に初めて行ったんですけど、そこは食べ物もバンコクと全く違うし、象祭りの期間だけかもしれないけど未だに象が町の中を歩いているんですよ。飲食店でご飯を食べていたら象が来てご飯を貰っていく、なんてこともありました(笑)。地方に行くとそういう光景があるから面白くて、積極的に行っています。あと、そこで知り合った人に「最近どんな歌が流行ってるの?」って聞くこともありますね。

--そこでタイの流行をリサーチするんですね。

あっぱれコイズミ:そうですね、ネットだけじゃ分かんないこと一杯ありますからね。

--スリンの食べ物はバンコクと違ったそうですが、どんなものがありましたか?

あっぱれコイズミ:スリンでたまたま入ったお店の料理はとにかく辛かったです。ソムタムプーパラー(蟹や、魚を発酵させた調味料を使ったパパイヤサラダ)みたいな料理を食べたんですが、材料が少し違う感じでしたね。美味しいんですけど、沢蟹は当たりやすくて日本人が食べると95%お腹を壊すとも言われていて。そういうのも「タイ人は平気だけど日本人はお腹壊す パンパンスパパン~」ってネタにできるかなって思っています(笑)。他には有機栽培の美味しいコーヒーとかも飲みました。そのコーヒーはマナオ(タイのライム)みたいな味がするんです。最初酸っぱくて後から苦みが来る感じで、こんな酸っぱいコーヒーあるんだって思いました。全部スリンの農場で作っていて、その食文化も初めて知りましたね。僕はスリンに行くまで知らなかったんですけど、スリン産のワインも有名らしくて。

--スリンでワインを作っているんですね!

あっぱれコイズミ:原材料がお米なんですよ!黒いお米、白いお米、赤いお米の3色のお米からそれぞれ作るワインで、飲んでみたらフルーティーなものもあれば濃厚なものもありました。それも実際にスリンに行かないと知らなかったでしょうね。

スリンのライスワイン Authentic Traditional Thai Rice Wine : Surin | Surin | Facebook

--なるほど、地方に行ってみないと分からないことがあってそこからネタに繋がると

あっぱれコイズミ:僕、他にもタイの楽器をちょこちょこ練習していて、それで歌ネタも作っているんです。日本人の視点で言ったらタイの人が三線とか使って歌っている感じですね。キャッチーなものを作れたら良いなって。

--タイの楽器だったら、タイの人も親しみやすいです!

あっぱれコイズミ:そうそう。「ピン」っていうタイ人の中でもそんなに弾ける人がいない楽器で、実際超難しいんですよ。ウドンタニ(タイ東北部の県)から更にバイクで約1時間ぐらい行ったところにクットチャップっていう村があるんですけど、そこに僕のピンの師匠がいます。2年前、その師匠のところにわざわざ会いに行って、10日間ほど毎日通って基礎を習いました。

--修行ですね!

あっぱれコイズミ:修行ですよ!(笑)何が難しいって、日本のギターみたいに参考書があるわけじゃないんでもう習うしかない。タイ人でも出来る人が少ないんで、何でそれチョイスした?って言われますね(笑)。弦が3本しかなくてすごく難しいんですけど、まあ頑張ってみようと思います。やっぱり、どこの国に行ってもコミックバンドは100%ウケると思うんですよ。だから中々難しいですけど何とかものにしたいです。実現出来るかは分かんないですけど、将来的にはタイの人とコミックバンドが出来たら良いなって思っています。

 

お客さんが外国人だと楽しくて刺激的

--タイで芸人として活動するやりがいは何ですか?

あっぱれコイズミ:お笑いってウケるときもあれば滑るときもある。その日ウケるのか滑るのかは、ステージに出ていくまで分かんないんですよ。今までウケてたネタが急に滑ることもあればいつも滑るネタが急にウケることもある。そのあたりは日本もタイも変わらないと思います。でも、タイのお客さんは最初から楽しんでくれようとする気持ちが強いですね。日本だと緊張して見ている人もいるんですけど、タイは「わー!」って雰囲気です。まあ、それでも笑っていただける日もあれば上手くいかない日もあります。
 外国人のお客さんの前でネタをやるって、すごく楽しくて刺激的なんですよね。日本でやったらウケないネタもタイでやったらウケるかもしれないし。その違いがあるから、勿論怖い気持ちはありますけど人前でネタをやるのは楽しいですね。

 

タイに恩返しする気持ちで始めたオンラインサロン、そして象の保護活動へ

--象の保護活動を沢山されていますが、きっかけは?

あっぱれコイズミ:1年くらい前に、「タイと日本がもっと仲良くなるためのお手伝いをしたい」というテーマでオンラインサロンを始めたんです。その時ってコロナで一番しんどい時で、お店もやってないし夜間外出もダメっていう感じでした。僕も仕事出来ないし、飲食店の皆さんも営業出来なくて辛くて、地方の農家の人とかも農作物売れなくて辛いっていう状況が続いていて。それで「しんどいの俺だけじゃないんだよな」って思いました。自分だけじゃなくてみんなしんどいんだったら、自分が一番しんどい時に何かしたいなって気持ちになったんです。僕はタイに住まわせてもらっている身でタイの人のおかげで色々活動出来ているので、何か恩返しがしたいなって。あと、コロナの前からタイの小学校を回って漫才ワークショップをやったり、タイ語かるたを作って楽しく日本文化を学ぶ活動をしたりしていたんですよ。その時に子どもたちにどの国の言葉を覚えたいか聞いてみたら、前までは1位英語、2位日本語だったのが、今は1位英語、2位中国語、3位韓国語、4位…みたいな感じで日本語の順位が結構下がっちゃっていて…。タイと日本って仲良い国だけど、日本語を学びたいタイの子どもたちが少なくなるのは日本人として自分の中で引っかかりました。だから、日本人のイメージももっと上げたいなと思ったんですよ。日本の方々と一緒に協力して、日本人として何かタイの役に立つことをしませんか?っていう趣旨でオンラインサロンを立ち上げました。

--それで「タイと日本を繋ぎ隊」というオンラインサロンを立ち上げたと…。

あっぱれコイズミ:そうなんです。普通のオンラインサロンって会員の皆さんから月額いただいたらそれをサロンの活動費に充てるんですけど、僕は全部ボランティア活動に使うっていう形でやっています。今では30人ぐらいの方に会員になっていただいていますね。そうやってオンラインサロンを立ち上げて最初の頃は、例えば地方に行ってゴミ拾いとか、地方に自分から出向いて行って何か出来ることありませんか?っていう形でやろうかとも思ったんです。でも、オンラインサロンの記事を見てくれた Elephant Pride Sanctuaryっていう象の保護施設の方から連絡があったんです。

--そこで Elephant Pride Sanctuary の皆さんと知り合ったんですね

あっぱれコイズミ:そうですね。「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で観光客が激減して収入減が絶たれています。象は1日に約200kgご飯を食べますが、今は餓死寸前の象まで出てきました。もし出来るなら助けていただきたいです。」っていう連絡をもらいました。それで自分でチェンマイ(タイ北部の県)に行ってみたら、象使いの方が2年くらい無給で働いていたり、僕に連絡をくれたご夫妻も自分たちの貯金を切り崩して象のご飯代に充てたり、それでも象の赤ちゃんが満足な量のご飯を食べられなかったりっていうとてもキツイ状況だったんです。そんな状況でも象使いの方は明るく接してくれたり、象もすごく懐いてくれたりしたんで、これは何とかしないといけないと思って活動を始めました。

--象のご飯は自然に生えている草では全然足りないということですか?

あっぱれコイズミ:自然に生えている草も食べますけど、主食はネピアグラスっていう草なんです。象って1日に体重の3分の1の量、体重が600kgぐらいなので200kg食べなきゃいけないし、胃に溜めておけない分ずっと食べてなきゃいけないから、すごく食事代がかかるんですよ。バナナとかリンゴとかを食べてるイメージがあるかもしれないけど、あれは人間で言ったらおやつと一緒なんで、あれだけだと体を壊すこともあります。あくまでもネピアグラスっていう草が主食ですね。ネピアグラスは2メートルぐらいある硬くて重い草で、人間からしたら食べられたもんじゃないですけど。

--食べてみたんですか?

あっぱれコイズミ:食べたんですよ(笑)。口の中を切って、その時映像を撮っていたのに使えなくなっちゃいました。
そのネピアグラスを買うのにもお金がかかるので、3回くらい現地に足を運んでオンラインサロンの月額費から支援させていただいていたんですけど、それだけじゃ足りるわけないなって思ってクラウドファンディングをやってみました。皆さんのおかげで140万円くらい集まって良かったです。その時、自分が頑張っている姿を見せれば皆さんも協力しやすいんじゃないかなと思って、既に持っていた象使いの免許に加えて新たにチェンマイ大学のタイの象介在療法プログラムのオンラインコースを受講して象セラピーの資格を取りました。

--象使いの免許や象セラピーの資格取得を通して象に対する向き合い方に変化はありましたか?

あっぱれコイズミ:前は漠然と象が好きで「象可愛いよね」っていう感じだったのが、今は歩き方を見て「体調悪いんじゃないかな」とか「年齢はこのくらいかな」とか思うようになりました(笑)。

--専門的な見方になっているじゃないですか!

あっぱれコイズミ:やっぱり一応勉強したので。前だったら「わー!象さんだー!」って興奮していたのが、今は爪見て健康状態判断しちゃいます(笑)。人間のは分かんないけど、象だったらちょっと分かりますね。あと勉強するまで知らなかったんですけど、象も楽しいと笑うんですよ。象が笑うと人間の心にもヒーリング効果があって、うつ病とかの治療にも役立つみたいです。Elephant Pride Sanctuaryは象に乗ったり叩いたりしたらダメで本当に自然の状況下で触れ合うので、沢山の人が癒されに来るんですよ。本当に癒されるんで、行ったことない人は行ってみて欲しいです。昼間は象さんと一緒にシーンとした森の中を歩いたり、夜は山小屋の中で滝の音を聞きながら水牛を食べたりするんです。すごく綺麗な星空も見えて、本当におとぎ話の世界みたいなところなんで、都会の生活に疲れた人は絶対に象に癒された方が良いと思います。スマホもメッセージが出来るくらいでほとんど使えないですけど、そこにいたらスマホで動画見ている時間もないんです、目の前にそれよりも面白いもの一杯ありますから。

Elephant Pride Sanctuary
https://www.instagram.com/elephantpridesanctuary/

--象も笑うんですね。笑わせることも出来ますか?

あっぱれコイズミ:僕の方が笑わせてもらうことが多いですね(笑)。でも一度ミニコントみたいな感じで真剣白刃取りのくだりを象とやったことがあって、その時はすごく楽しそうでした。象が本気でやったら僕の頭蓋骨なんで簡単に割れちゃいますけど、賢いんでちゃんと力加減をしてポーンってやってくれるんです。

--すごく相性の良い漫才が出来そうです(笑)。

あっぱれコイズミ:出来るかもしれないですね(笑)。

--象とM-1グランプリ出場とかどうですか?

あっぱれコイズミ:多分3回戦くらいまではいけそうな気がします(笑)。

--では今年はエントリーですね!

あっぱれコイズミ:いやいや、600kgもある相方は会場まで連れていけんわ!(笑)。ただ、本当にやりたい気持ちはありますね。象さんとコントとか二人羽織とか。象は本当に賢いので出来る気がします。

 

クラウドファンディング成功、でもこれで終わりじゃない

--クラウドファンディング成功後にElephant Pride Sanctuaryを訪れたときはどんな気持ちでしたか?

あっぱれコイズミ:現地の皆さんがとびきりの笑顔を見せてくれたんですよ!今まではお客さんとして行っていたんで、すごく明るく接してくれている中でも、ふとした時に暗い顔を見せるときがあったんですけど、それが無くなって楽しそうにしてくれるのがすごく良かったですね。全体の雰囲気が変わって、パッと明るくなった感じ。
 よく「なんでこのような活動をしているんですか」って聞かれることがあるんですけど、芸人だから笑顔をつくりたいだけなんですよ。だから、現地に行ったとき目に見えて笑顔が増えていて嬉しかったですね。象も元気になっていたと思います。今まではお金が無くて小屋を解体してご飯を買っているような状況だったんですけど、皆さんからの支援金のおかげで象の家も建てることが出来て、そろそろ象の赤ちゃんも生まれるんですよ。日本人の皆で協力した結果、象の家も出来てそこに新しい命も生まれるってすごく嬉しいです。でもこれで終わりじゃなくて、また色々やっていこうと思います。

--タイは観光も再開してきましたが Elephant Pride Sanctuaryの様子はどうですか?

あっぱれコイズミ:クラウドファンディングのおかげで大変な時期を凌げて、今は観光再開してお客さんが戻ってきてくれているらしいです。日本人もいるみたい。だいぶ回復してきているので、このままいけば僕が今他にやっている猫の保護活動とか教育の活動も手伝いますって言ってくれています。だから、ゴール地点では全部繋がれば良いなと思っていて。象を通して関わった人達が仲間になってくれて、猫を通して関わった人達が仲間になってくれて、最終的に一つになって笑顔をつくれたらいいなって思います。それを日本人主体でやって、タイの人に喜んでもらったり、逆に日本で困ったことがあれば今度はタイの人を集めて何かやりませんかって声をかけたりとか。僕一人では出来ませんけど、日本とタイがお互いに良い関係を築ければって思います。

--これから観光で象と触れ合う機会がある人に向けて伝えたいことはありますか?

あっぱれコイズミ:上手な餌のあげ方とかですかね。バナナとかを自分から突き出してあげるんじゃなくて、手のひらの上に置いているだけで象は鼻で掴んでくれるので、そういう風にあげるのが良いです。上手にあげられたら、象とのコミュニケーションも取りやすいと思うので。

 

象だけでなく、猫の保護活動にも尽力

--先程、猫の話が出てきましたが、象の保護活動の他に、猫の保護活動もされているとお聞きしました。

あっぱれコイズミ:そうですね。もともと猫が好きで、象の保護活動も一段落ついて何しようか考えていた時に、猫の保護活動が思い浮かびました。病気の猫とか怪我をしている猫とか、飼い主が見つからない子がいるんですよ。そういう猫を保護されているタイ人と日本人の方に偶然出逢って、避妊手術が必要な子とか足を怪我している子とか、病気の子とかを病院に連れていくっていう活動をしています。象以上に数が多くて大変ですね。怪我をしてる子とか目が見えない子とか、そういう猫を飼ってくれる人ってあまりいないんですよ。タイって動物を殺生しちゃいけないっていう考えがありますし、タイの人は猫好きも多いんで、病気や怪我のある猫も寿命を全う出来る施設づくりのお手伝いとかも出来たら良いなって思います。

--以前はシャム猫の保護活動もされていたんですよね?

あっぱれコイズミ:そうですね。昔はシャム猫(タイが原産国の猫)の保護活動をしていたんですよ。シャム猫って昔は25種類いたのが今は5種類しかいなくなっちゃって。また数が減っているらしいので、もう一度タイのシャム猫の保護活動もしようかなって思っています。シャム猫に関してはアンパワー(タイ中部サムットソンクラーム県)ってところに保護施設があるんですよ。その施設に紹介してもらってまた大変そうなところを手伝っていけたらなって思います。

 

ラオスからのSOS

あっぱれコイズミ:実は、タイで猫の保護活動をしていたら、ラオスからも助けてほしいっていうSOSを貰ったんです。SOSをくれたのは、ラオスの寺院にいる猫をお世話している人で、毎月自腹で30万円くらいかかっていて大変な状況だと。それを聞いて最初はタイで手一杯だし無理かなとも思ったんですけど、1回行ってみたら勉強になるしラオスはタイの隣国だし行ってみようか悩み始めました。ちょうどその時、キックボクサーの武尊選手のトレーナーで、ネパールとかラオスとかに自腹で学校を建てている方に「今度武尊選手とラオスの学校支援に行くから、一緒に行きませんか?」って誘われたんです。ラオスの学校支援に興味があったし、猫のいる寺院の様子も見られるなって思って行くことにしました。それで猫がいる寺院を実際に見に行って思ったのが、状況が改善するまですごく時間がかかるだろうなってことです。タイとか日本って猫の保護活動が出来る状態なんですけど、正直ラオスは生活基準的に猫を飼ったり保護したりする余裕が無いんです。だからすごく大変だけど今後一緒に何か出来たら良いなって思います。

 

ラオスの小学校を訪問 

あっぱれコイズミ:ラオスでは武尊選手とかと一緒に学校に行ってきました。首都ビエンチャンから二時間半くらいの山の中にある学校です。ラオスの学校では靴を履いていない子がいたり、黒板がボロボロだったり、トイレもくみ取り式だったりするんですよ。親の手伝いのために授業を受けるのもままならない子も結構いるような状況だったので、皆で支援金とかを持って行きました。あと学校に行ってびっくりしたのが、子どもたちがシャボン玉1個で1時間くらい遊んでくれたり、サッカーボール1個でものすごく楽しんでくれたりしたことですね(笑)。

--すぐに飽きずに、沢山楽しんでもらえて良かったです!

あっぱれコイズミ:そうなんですよ!めちゃくちゃ楽しんでくれました。それで、学校訪問の第一部は武尊選手と大岩龍矢選手のエキシビションマッチを、第二部は僕のネタをやりました。ラオスでやるネタどうしようかなーって考えていたんですけど、ラオスの有名人のものまねで歌を歌ったら子どもたちに喜んでもらえるかなって思って、たまたま見つけたNutdaoさんっていうラオスの超人気歌手の曲をやることにしたんです。訪問の3日前、一緒に学校に行くことになっていたラオスの国営放送のキャスターさんとご飯を食べる機会があったので「これウケるかなあ」ってネタの相談をしたら「ウケると思うし、この子僕の後輩だから呼んでみようか?」って言われてびっくり。「日本のコメディアンが君とショーをやりたいって言っているから、ボランティアだけど来ない?」って電話してくれて、本当に本人が来てくれたんですよ。

--ご本人がですか!?

あっぱれコイズミ:当日、まずは子どもたちの前でノーン・チャチャチャさんのものまねをやったんですけど、ラオスはタイの文化が通じるところがあるので結構喜んでもらえました。そのあとNutdaoさんのコスプレで登場して歌って、途中で「うまく歌えないから助けて~!」って言ったところで本人が出てくるっていう演出でした。「ご本人登場!」みたいな。そうしたら子どもたちがめちゃくちゃ喜んでくれて。
それで喜んでもらえてよかったな、だけで終わると思ったら終わらなかったんです。なんとラオスから表彰してもらいました!世の中に芸人はいっぱいいますけど、国から感謝状を貰った芸人はそんなに沢山いないんじゃないかな。本当に自分で良いのかな?って思いましたね(笑)。

--ラオスの小学校を訪問される前から教育支援に関わってこられたとお聞きしました。

あっぱれコイズミ:そうなんです。2年くらい前、タイの学校を15校くらい回って「サイエンスと日本語を楽しく学ぼう」というテーマで日本語クイズとかをやらせてもらっていました。毎回300人くらいが体育館とかに集まってくれるんです。そこで日本のことを学んでもらったり、コントをやったり、一時期漫才ワークショップとかもやりましたね。漫才ワークショップでは、タイの人に日本語の台本を使って漫才をやってもらうんですよ。漫才に関しては、2020年の「JAPAN EXPO THAILAND」でタイ版のM-1みたいな大会もやりましたね。

--タイ版のM-1ですか!

あっぱれコイズミ:そう、地方から勝ち上がった8組の精鋭が来てくれて、本当にレベルの高い漫才を披露してくれました。全部日本語でちゃんと面白いんです。ネタも、「お客さんの中にタイ人はいますか?」「いやお前だろ!」とか、「コンビニのバイトしてみたいんだよね。」「日本の漫才っぽくて良いね。じゃあ私店員やるから、店員やって。」「いや二人とも店員!」みたいな感じでテンポも良くて本当にレベルが高かったので、今後タイ人の漫才師さんとか出てきたら面白いなって思います。最近は落語にも興味があってやっているので、タイ人の落語家さんとかもいたら良いなって。そのためにはやっぱり日本に興味を持ってもらいたいですね。元々アニメとかを通して日本に興味を持っている人は多いですけど、僕たちが活動することによって更に興味を持ってもらえたらなって思います。逆に、日本の子どもたちにもタイに興味を持ってもらいたいです。日本で東日本大震災が起こった時、タイの人が沢山募金してくれたこととかをあまり知らない人も多いから、色々知ってもらって興味を持ってもらいたいんです。子どもの頃からお互いの国に関心があれば、大人になってからも交流とか助け合いが生まれるんじゃないかなって思います。

--教育を通して交流を広めたい、ということですか?

あっぱれコイズミ:広めたいですね。堅苦しいことは出来ないから、交流のきっかけ作りをしたいんです。タイ住みます芸人初期の頃から「日本語ってこうやって学んだら楽しいよ」って伝える活動をしてきたんで、またやっていきたいですね。今まではタイで完結していたことを、今後はラオスも絡めてやっていけたらなって思います。

 

ラオスにあっぱれコイズミ小学校を

あっぱれコイズミ:実は今回のラオスの学校訪問が終わった後で子どもたちにアンケートを取ったみたいなんですけど、そこで「あのハゲまた呼んでほしい」って書いてあったと聞いたんです(笑)。嬉しかったですね。あと、ネタの時間以外にもひたすら子どもたちと追いかけっことかをして仲良く遊んでいたのをラオスの偉い方が見て下さったみたいで、また3月くらいにラオスに呼んでもらえるんですよ!

--ラオス住みます芸人ですか?

あっぱれコイズミ:それも出来るかもしれないです。そういう縁があって、ラオスに学校を作りませんか?という話にもなっているんです。僕の名前が入って、テープカットとかもあるような感じで。今年の大きな目標ですね。

--学校を作る話まで出ているんですか!

あっぱれコイズミ:オンラインサロンを始めなかったら、こんなことは無かっただろうなって思います。この前もタイのスラム街に行ってネタをやったり子どもたちと遊んだりしたんですけど、今まで以上にタイの学校とかスラム街の子どもたちの教育支援もやっていきたいですね。ラオスに小学校を作ったとしたら、僕が昔からやりたかった日本・タイ・ラオスの子どもたちの交流も出来るなって思って。日本やタイの子がラオスに行ったり、ラオスやタイの子が日本に行ったり、小学生くらいの年齢からお互いの文化とかを知って仲良くなっていったらラオスの子がタイで働いたり日本の子がラオスとかタイで勉強したりする機会になる。文化の交流が出来て面白いことになると思うんですよね。タイでも学校を作りたい気持ちはあるんですけど、ご縁があったのでまずはラオスからやってみてもいいんじゃないかなと思っています。土地が広くて校庭も広く出来るから、タイやラオスで保護した猫とかをそこで飼ってみるのも良いかもしれないし、ラオスとかタイ周辺の土地は農作物が良く育つんで、そこで象のご飯も作れますよね。

--今までの活動が全部繋がるんですね

あっぱれコイズミ:そう、繋げられるなって思いました。日本のオンラインサロンの会員さんとかも協力の証に名前を刻んだり、吉本興業のノンバーバルネタ(言葉を使わないネタ)が出来る芸人さんを呼んだり、色々なことが出来ますよね。僕は今、吉本興業の「ラフ&ピース マザー」っていうコミュニケーションとエンターテインメントを掛け合わせた知育コンテンツプラットフォームで、ミャンマー、ベトナム、フィリピンの芸人と日本の子どもたちにそれぞれの国の言葉や文化を楽しく学んでもらうための授業をやっているんです。学校が出来れば、今までオンラインでやっていたことのリアル版も出来るなと思っています。

--リアル版ですか!

あっぱれコイズミ:そう!アジア住みます芸人として各国に芸人がいて、彼らも子どもたちと遊ぶ機会が多くて慣れているので良いかなって。例えば、フィリピン住みます芸人のほりっこしにフィリピンの子どもたちと一緒に来てもらって、交流とか出来たら楽しいんじゃないかなって考えています。ありがたいことに全部の活動が繋がっていくんですよ。ラオスで活動すればラオスでも笑顔を作れるし、ラオス、タイ、日本で上手く連携出来るんじゃないかな。僕はアジア住みます芸人なのでアジアで笑顔を作りたく活動しています。

 

日本のプロレス文化も広めたい 

あっぱれコイズミ:僕はお笑いのネタをやったり、映画やCMに出させていただいたりしてる他に、プロレスもやっているんです。プロレスはずっとやりたかったことで、タイに来て「プロレスをやりたい」って言っていたら、偶然「僕、リング持ってますよ!」っていう人に出会いました。新車かリング、どっちを買うかで迷っていて、ちょうどリングを買った人がいたんですよ(笑)。その人がリングを買って、買ったのはいいけどどうしようってなっているタイミングで出会ったんです。

--新車とプロレスリングの二択でリングを買った人と出会ったんですか!?

あっぱれコイズミ:そう!奇跡ですよね。僕は、世界の中で見ても日本のお笑いやプロレスのレベルってすごく高いと思うんですよ。タイでプロレスの知名度は高くないけど、言葉もいらないし面白いから日本のプロレス文化を広めたいなと思って。そこでプロレスイベントをやったんですけど、ダンプ松本さんとか新崎人生さんとか、ディック東郷さんとか、レジェンド級に有名な選手たちが集まってくれました。みちのくプロレスさんとか、我闘雲舞(ガトームーブ)さんっていうプロレス団体の方に協力していただいて、今は SETUP Thailand Pro Wrestlingっていうタイのプロレス団体にも繋がっていっているんです。僕らが主催することによって国同士の交流が生まれて、どんどん広がっていくのがすごく嬉しいですね。あと、西口プロレスっていうものまね芸人の人たちがやるお笑いプロレスがあって、それも3年前くらいにタイでイベントをやらせていただいたんですけど、本当に盛り上がりました。お笑いプロレスだったら怖くなくて面白いので、まずはタイの小学校とかでイベントをやって子どもたちに喜んで笑顔になってもらえたら良いなって思います。

 

今後について

--タイ住みます芸人としての今年の目標はなんですか?

あっぱれコイズミ:今まで2年半くらいやりたいことが全然出来なかったので、今年はオンラインサロンの活動を含めて沢山動いてきたいです。まだ発表出来ないこともいくつか控えているので、是非TwitterやInstagram等のSNSをフォローして、発表を待ってもらえれば嬉しいなと思います。宜しくお願いします!

<あっぱれコイズミ>
■プロフィール
2015年からタイ住みます芸人としてタイで活動
象使いの免許と象セラピーの資格を所有
生年月日:1979年07月13日  
身長/体重:171cm /84kg 
血液型:O型
出身地:神奈川県 川崎市

Twitter https://twitter.com/A_koizumi
Instagram https://www.instagram.com/shinkoizumi
Youtube https://www.youtube.com/channel/UCYBEx8XERTgCBX7v4K6UbEQ
公式ブログ https://www.akoizumi.asia/
オンラインサロン https://mosh.jp/services/46950

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<インタビュアー・記事作成:児玉瑞歩(タマサート大学ジャーナリズム&マスコミュニケーション学部)>


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