日本 イベント 有名

2022年春夏ミラノコレ現地リポートVol.1 「ジル サンダー」と「ブルネロクチネリ」で癒された初日 | WWDJAPAN

 ボンジョ〜ルノ!ヨーロッパ通信員の藪野です。1年半ぶりにミラノにやって参りました!今シーズンは、ミラノとパリからファッション・ウイークの現地リポートをお届けします。ニューヨークに続き、ヨーロッパでもいよいよリアルイベントが本格的に再開しました。朝から晩まで1時間刻みで動くスケジュールは、コロナ前とほぼ同じ。違うのは、ショーの席数が少ないことや、入場時にグリーンパス(もしくは陰性証明書や回復証明書)のチェックがあること、そして室内では皆マスクをしていることくらいといった感じです。これから約2週間、コレクションの熱気やニュースからヨーロッパの現状や街の雰囲気までをお伝えできればと思いますので、どうぞお付き合いください!

12:00 FRANZI 1864

 かつてグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)も「グッチ(GUCCI)」を創業する前に働いていたという老舗トランクメーカー&レザーグッズブランド「フランツィ 1864(FRANZI 1864)」が、新オーナーのもとで再始動しました。新たな始まりにフォーカスしたのは、イタリアの初代女王から名付けられたというワンハンドルバッグ“マルゲリータ”。デザインは1940年代のアーカイブから着想を得たもので、上部のバーと表裏両方にフラップがついているのがポイントです。価格は3700〜4500ユーロと、かなりラグジュアリー。10月末から公式オンラインとヨーロッパの一部セレクトショップで販売をスタートするとのことで、アジアでは現地パートナーを探しているそう。

12:30 MAX & CO.

 奇しくも“マルゲリータ”続きになりますが、「マックス&コー(MAX & CO.)」は「ミッソーニ(MISSONI)」創業者の孫であるマルゲリータ・ミッソーニ(Margherita Missoni)とコラボしました。彼女自身が90年代に着ていた「マックス&コー」の服からインスピレーションを得たというコレクションは、さまざまな着方を楽しめることにこだわったというデザインが特徴。トップスと2段階の長さのスカートに分かれるドレスや、ドレスとして着ることも考えたスポーティーなコートなど、“一着で2、3度美味しい”アイテムが揃います。「パーソナルなスタイルを反映して、小さなワードローブを作る感覚でデザインした」とマルゲリータ。花のアップリケがキュートなカーディガンが1番のお気に入りだそうです。

13:15 LORO PIANA

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、ミラノを代表するショッピングストリート、モンテナポレオーネ通りの旗艦店の横に構えるポップアップショップで、新作を披露しました。今季のテーマは“街からのエスケープ”。まさに誰もが今憧れるムードですよね。その逃避行の行き先は、カリフォルニアのリゾート地、パームスプリングスをイメージ。手触り抜群!(=着たら、きっと最高!)なカシミアシルクやサテンのようなツヤのあるコットンなどの上質素材で作られたアイテムをラインアップしています。小物のバリエーションも増やしていて、アイコンバッグ“セージア”には、トートや、ハンドルの付け根とレザーピースのカーブラインがスマイルマークのように見える“ハッピーデイ”が新登場。スエードにパイピングをあしらったエフォートレスなサンダルも魅力的です。

14:00 TOD’S X HENDER SCHEME

 「トッズ(TOD’S)」×「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」のコラボコレクションを一足先に見るために、ミラノを代表するセレクトショップの「ディエチ コルソ コモ(10 Corso Como)」へ。今回のお披露目のためにミラノ入りされている「エンダースキーマ」デザイナーの柏崎さんが迎えてくれました。「いい意味で『トッズ』のチームなら作らなそうなものを作りたかった」とのことで、一から生み出したというシューズやウエアがズラリ。“TOD’S⇄DOT’S”をテーマにしたコレクションには、いろんなところにドットや丸いモチーフが見られます。中でも、ブランドのアイコンシューズである“ゴンミーニ”のペブルを大胆に拡大してソールに配したタッセルモカシンがやはり印象的でした。

15:00 DEL CORE

 今回のミラノコレで一つ目のショーは、コロナ禍の昨シーズンデビューした期待の若手「デル コア(DEL CORE)」。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)率いる「グッチ」でVIP用衣装担当デザイナーとして経験を積んだダニエル・デルコア(Daniel Del Core)が手掛けています。持ち味はレッドカーペットで映えるエキセントリック&ドラマチックなドレス。デビューコレクションを着たインフルエンサーがズラリ並ぶと、かなり強そうです(笑)。今季は、肩やスカートから剥がれて垂れたようなラッフルがカギ。デビューシーズンに比べ、一般人でも着られそうなパーティードレスが増えました。会場には、米「ヴォーグ」のアナ・ウィンター(Anna Winter)様をはじめ、有名エディターやジャーナリストの姿もあり、注目度は大。イタリアファッション界のスター候補として、今後に期待です!

16:00 FURLA

 「フルラ(FURLA)」は、かつての大ヒット商品“キャンディ”の10周年を記念して、サステナブルにアップデートした“リキャンディ”をお披露目しました。オリジナルのデザインを踏襲しつつ、素材にはリサイクルプラスチック、生産には再生可能エネルギーのみを使って、ポップなカラーが際立つアイテムに仕上げました。チェーンストラップなどのアクセサリーも全てリサイクル素材を使っているとのこと。こちらはsee now, buy nowなので、すでに公式オンラインショップで販売されています。

16:45 BRUNELLO CUCINELLI

 ミラノ・ファッション・ウイーク取材の初日と言えば、個人的には「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のショールームを訪れるというのが定番。プレゼンテーションを見た後、ブランドが拠点を構えるソロメオ村の食材を生かしたランチや軽食を中庭でいただくと、ファッション・ウイークのバタバタから解放された気分になります。今シーズンも、そんなひとときの安らぎを味わえました。
コレクションはというと、ニュートラルカラーを中心とする同ブランドにしては珍しく、差し色に鮮やかな赤を使用。喜びを感じさせる色として選んだそうで、コレクション全体も未来への前向きなビジョンを表現しています。スタイルは、テニスを想起させるチルデンニットやヘッドバンド、バスケットボールショーツ、ブランドの創業年を入れたフーディーなど、スポーティーなアイテムのミックスが印象的。着心地が良くて動きやすいアイテムを、コロナを経て再び動き出した世界に向けて提案しています。

18:00 NUMERO VENTUNO

 お次は、「ヌメロ ヴェントゥーノ(NUMERO VENTUNO)」です。「誘惑に負けてしまうことはタブーではなく、むしろ新たなことへの挑戦を意味し、予期せぬ可能性を切り開くための手段」だと考えるアレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell’Acqua)は今季、ブランドを象徴するセンシュアルなスタイルに、さまざまな要素をミックスしました。カレッジロゴ風のフォントを用いた「PARADISE」の文字が入ったキャミソールやスリッポンシューズ、ノースリーブTシャツ、袖をカットオフしたパーカなどは、アメリカ西海岸のスケータースタイルを想起させ、カジュアルなムード。チュールを6層に重ねたテーラードジャケットの背中には、裏地のヤシの木プリントがうっすら浮かびます。一方で、素朴なクロシェニットでセンシュアルなミニドレスから男女共通のパンツまでを提案したり、キラキラ輝くクリスタルやスパンコールのフリンジ、フェザーなどクチュール的装飾をたっぷり取り入れたり。いつもバランス感覚が冴えている「ヌメロ ヴェントゥーノ」ですが、今季はちょっといろんな要素を盛り込みすぎたかなという印象でした。

19:00 JIL SANDER

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」の会場は、薄紫色の光で照らされ、床も椅子も同じ色でまとめられた長いトンネルのような空間。「ショーが大好きだし、その制作過程をとても楽しんでいる」と以前語っていたルーク&ルーシー・メイヤー(Luke & Lucie Meier)による1年半ぶりのリアルショーに期待が高まります〜。ショーで目を引いたのは、序盤に登場したボクシー&オーバーサイズのノーカラージャケットとスカーフ襟が片方に流れるシャツ。コットンドリルや滑らかなレザーのパンツと合わせたスタイルが印象的です。縦のラインが際立つトップス&ロングスカートのセットアップやドレス、スモッキングやクロシェを駆使したクラフトへのこだわりを感じるアイテムなど得意とするスタイルは健在ですが、今季はタイガープリントのコートやペイズリーモチーフとスパンコールをあしらったガウンといった新たな一面を感じさせるアイテムも提案。ウエアだけでなく空間にまで取り入れたパステルカラーや心地いい音楽も相まって、どこか優しく癒されるコレクションでした。

 デジタルの映像の音楽は、実際のショー音楽と異なるので、すかさずシャザムしたトラックリストを下記に載せておきます。気になる方は、ぜひYouTubeなどで検索を!

「An Angel Gets His Wings Clipped」 by Croatian Amor
「O Selenites」 by Gaspar Claus
「In Spite Of All」by Max Richer
「Then & Now」 by Andy Dragazis

20:00 TOD’S X HENDER SCHEME COCKTAIL PARTY

 昼間に見た「トッズ」×「エンダースキーマ」のカクテルがあったので、ディエチ コルソ コモに戻ってきました。コレクションはすでにしっかり見せていただいたのですが、世界に羽ばたく日本人デザイナーの晴れ舞台を見逃すわけにはいきません!コラボコレクションは、日本では9月28日発売。映像もかなりカッコよく仕上がっていたので、下記の関連記事からインタビューと合わせてご覧ください。

おまけ:今日のワンコ

 無類の犬好きなので、ショーやプレゼンでワンちゃんを見つけたら、ついつい写真を撮ってしまいます。本日は、「フランツィ 1864」新オーナーの愛犬デクスターくんと、「ジル サンダー」で見つけた招待状の布を首に巻いたオシャレ犬を激写!

クレジットソースリンク

もっと見せて!

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back to top button