ゲームニュース

世界最軽量約599g/最薄7.2mmで第12世代Core搭載13.3型OLEDタブレット!「FMV LOOX 90/G」(Impress Watch) – Yahoo!ニュース

【この記事に関する別の画像を見る】

■ 薄くて軽くてAlder LakeでOLEDなWindowsタブレット!

 今回ご紹介する「FMV LOOX 90/G」は、富士通パソコン誕生40周年の記念モデルの1つ。加えてLOOXブランドは11年ぶりの復活とのことだ。余談になるが、LOOXと言えば、その昔(2000年)、TransmetaのCrusoeというちょっと変わったプロセッサを搭載したLOOX Sを思い出す。当時結構気に入っており持ち歩いたものだ。改めて調べると8.8型で1kgを切る……まではいいのだが、クロック533MHzでメモリ128MB/HDD 10GB(笑)。約20年の進歩は凄まじいと改めて思った次第。

 技術的な詳細は以前のニュースレポートにかなり詳しく載っているので、興味のある人は合わせてご覧いただきたい。筆者もこの記事が載った時「お!」っと思った1人だ。

 特徴は冒頭で書いたように、世界最軽量599g、世界最薄7.2mm。にも関わらず第12世代Coreプロセッサ、そして13.3型OLEDを搭載。加えてペンにも対応している。持ち歩きが主なユーザーであれば、これだけパワーワードが並べば気になるのではないだろうか。

 店頭モデルとしては上位と下位2種類用意されており、今回手元に届いたのは上位モデル、そしてオプションのペンとキーボードカバー。主な仕様は以下の通り。

 プロセッサは第12世代Alder LakeのIntel Core i7-1250U。2022年第1四半期にリリースされたばかりでこの連載で扱うのは初。10コア12スレッド。Pコアが2基、Eコアが8というこれまでにはなかった(スマホのSoC的な)構成となる。クロックは3.5~4.7GHz。キャッシュは12MB、TDPは9W(ターボ時29W)。

 メモリはLPDDR4X-4267で16GB。PCMark 10のSystem Informationだと2GB×8となっていた。ストレージはSSD 512GB(PCIe)。OSはWindows 11 Home。21H2だったので、その範囲でWindows Updateを適応し評価した。

 グラフィックスはプロセッサ内蔵Intel Iris Xe Graphics。外部出力用にType-Cを備えている。ディスプレイは13.3型OLEDのフルHD(1,920×1,080ドット)。光沢ありで10点タッチ対応だ。個人的には縦横比は16:9ではなく、せめて16:10が欲しかったところ。

 ネットワークはWi-Fi 6対応、Bluetooth 5.1。そのほかのインターフェイスは、Thunderbolt 4 Type-C×1、USB 3.1 Type-C×1、約207万画素前面Webカメラ/約1,258万画素背面カメラ(AF)、4スピーカー/2マイク。オプションでFMV LOOXペン(アクティブ静電結合方式/AES2.0)やキーボードカバー(FMV LOOX キーボード)にも対応。センサーは加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、ジャイロセンサーを搭載。

 なお本機ではUSB Type-CでほかのPCと接続して、接続側のキーボード/マウスをLOOX側でシームレスに使用できる「デュアルPCモード」、外部ディスプレイとして使用できる「セカンドディスプレイモード」、LOOXをペンタブレットとして使う「ペンタブレットモード」を備えた「クリエイティブコネクト」アプリが用意されている。

 35Wh(リチウムイオン)バッテリを内蔵し、駆動時間は最大約12.0時間。サイズは307×190×7.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量599g(本体のみ)/742g(スタンド装着時)。この重量(本体のみ)と厚みは世界最軽量/世界最薄とのこと。防滴IPX2/防塵IP4X対応もポイントが高い。

 Office Home and Business 2021プリインストールで価格は21万9,780円(富士通WEB MART/キーボード含まず)。薄型/軽量などプレミアム部分に加え、第12世代Core i7、16GB/512GB、OLEDだからということもあるが、感覚的には少し高めだろうか。

 なお下位モデルは、Core i5-1230U/8GB/256GBで18万1,280円。参考までにFMV LOOX ペン/13,200円(キャンペーン価格8,200円)、FMV LOOX キーボード/2万1,780円(キャンペーン価格1万6,780円)。直販では5G対応モデルも用意されている。

 筐体(主に裏)は高強度アルミの削り出しユニボディでメタリックな濃いグレー。このスペックで598gは確かに軽いが、普段使っているiPad Pro 12.9が682g(Wi-Fi)/6.4mmなので、それほど感動はなく、ちょっと軽いかな!?程度(底面積もあまり変わらない)。あくまでもPCとしては薄くて軽い……っといったところ。

 またキックスタンドカバーやキーボードを付けると、ほかのタブレット同様、どんどん重くなる。キックスタンドは本体内蔵型にほしかったが、重量の関係で省いたのだろうか。

 前面はパネル中央上にWindows Hello対応のWebカメラ。フチは広くはないもののそれなりにある。左側面にType-C×2、両サイドのスリットにスピーカー。右側面はスピーカーのみ。上側面は電源ボタンと音量±ボタン。下側面の写真はないがキーボード用の接点、背面右上にカメラがある。付属のACアダプタはサイズは約9×4×2.7cm、重量187g、出力5V/2A、9/2A、15V/3A、20V/2.25Aの45Wタイプ。もちろんPDなので他の同規格のものでも充電可能だ。背面のキックスタンドは着脱式のカバー兼。重量140gなので本体と合わすと739gとなる。

 13.3型OLEDのディスプレイは、ぱっと見で色が綺麗なのが分かる。さすがOLEDっと言ったところ。明るさ、コントラスト、発色、視野角すべて文句なし。

 DisplayCALを使い特性を測定したところ最大輝度は385cd/平方m。写真を観るのに適していると言われる明るさ120cd/平方mは、最大から-4が146cd/平方m、-5が106cd/平方m。従って前者で計測。sRGB 100%、黒色輝度はOLEDなので0cd/平方mと真っ黒。リニアリティもほぼほぼ揃っている。検証結果のPDFも興味のある方はご覧いただきたいが、ΔE(適正値からの振れ幅)も少なくなかなか優秀なパネルが使われている。

 Web会議などで最近出番が増えた前面カメラは約207万画素と画素数が多めだが色はイマイチだ。背面カメラはサンプルをご覧いただければわかるように、このクラス(Windows PC)のカメラとしてはまぁまぁだが、スマホやAndroid/iPadOSハイエンドタブレットの背面カメラには負けている印象だ。

 オプションのキーボードカバーは、机などにぺったり付くタイプなので、少し浮かすタイプのようにふわふわした打鍵感ではなくしっかりタイピングできる。主要キーのキーピッチは約19mm。特に歪な並びもない。欲を言えばバックライトが欲しかったところ。もちろんタッチパッドや画面のタッチもスムーズだ。

 ペンはワコムと共同開発した「Wacom Linear Pen」を世界で初採用(AES 2.0プロトコル)。いろいろな改良により扱いやすくなっているとのこと。ペンには疎い筆者でも確かに「あれ?反応いいな!」と思ったほどだ。

 ノイズはファンレスなので皆無だが、問題は発熱。バッテリ駆動時と電源供給時でプロセッサの作動が変わるのか(通常TDPは9Wだがターボパワー時29W)、前者だと気持ち暖かくなる程度だが、後者は少し使うと裏の左側(カメラのある方)が熱を持ち出し、連続して使うと全体に熱が伝搬。結構な熱を持つ。搭載しているプロセッサがUタイプとはいえ、第12世代なのでAndroidやiPadなどに搭載するSoCと比較すると、内部的に工夫してもそれなりの発熱があるのは、仕方ないかもしれない。

 サウンドは後一歩パワーが欲しいところだが、Windowsタブレットとしては鳴る方だろうか。4スピーカーなので縦位置のステレオに期待したものの、聴いた範囲では横位置のみがステレオとなり、この点は残念。また3.5mmジャックがないのも惜しい。

 以上からも分かるように“あくまでもWindows PCとしては”軽くて薄くて速い……となるが、ハイエンドタブレットをひっくるめて見ると、カメラやサウンド面などがやや劣る。よってホビー/家庭用ではなく、主にビジネス向けという位置付けだろう。

■ 軽くて薄いのにハイパフォーマンス!

 初期起動時、壁紙の変更のみと国産メーカーの割にはシンプル。ただし壁紙が動的に切り替わる。構成がCore i7/16GB/SSDなので、タブレットと言え快適に作動する。もちろんキーボードを付けた時の使用感も申し分ない。

 ストレージはSSD 512GBの「SAMSUNG MZVLQ512HBLU」。ここによると、シーケンシャルリード3,100MB/s、シーケンシャルライト 1,800MB/s。CrystalDiskMarkのスコアもほぼそのまま出ている。C:ドライブのみの1パーティションで約472GBが割り当てられ空き441GB。BitLockerで暗号化されている。Wi-FiはIntel Wi-Fi 6E AX211 160MHz、BluetoothもIntel製だ。またカメラがIR対応なのが分かる。

 主なプリインストールのソフトウェアは、「@メニュー」、「ふくまろゲームランド」、「AIノイズキャンセリング」、「Corel PaintShop」、「Corel WinDVD Lite」、「CyberLink PowerDirector 16 AVCHD」、「Disney+」、「ETDProperties」、「FMV-Cドライブバックアップガイド(PDF)」、「FMV-初期設定に戻すガイド(PDF)」、「FMVフォト&ミュージック」、「FMVポータル」、「McAfee Personal Securty」、「Wacom Notes」、「アップデートナビ」、「いつもアシストふくまろ」、「クイックメモ for Pen」、「クリエイティブコネクト」、「詐欺ウォール」、「スマホ音楽再生」、「スマホカメラ転送」、「スマホデータ転送」、「テレビ番組リンク」、「問い合わせ」、「富士通パソコンユーザー登録」、「筆ぐるめ29」、「富士通アドバイザー」……など。一部、本機の特性を考えると見直すべきでは?と思うようなアプリも入っている。この辺りは何とも国産的だ。

 もう1台のPCをUSBで接続して、セカンドペンタブレットなどとして使用するクリエイティブコネクトの推奨動作条件は、メモリやディスプレイは一般的(4GB/フルHD以上)、プロセッサは第8世代Core i3以上、AMD Ryzen 3 以上。Windowsは10または11の21H2以降。USBポートはUSB 3.0 Type-C以上、Thunderbolt 3以上となっている。テストで第5世代Core i5/Type-Aも使ってみたが(編集部としては保証しないが)作動はした。あくまでも推奨となる。

 当然接続するPC側にもインストールする必要があり、setup.exeはドキュメント/installerにあるので、それをコピーしてあらかじめセットアップしておく(もしくはネットワークドライブから起動)。あとは双方で起動しリンクすれば、画面のような状態になる。画面拡張の場合はLOOXメインか接続PCメインかを決める。共有はメニューを押すだけで作動する。

 使用感は、使うモードやどちらが拡張かにもよるが、いずれにしてもUSB使用の同種アプリと大きく変わる感じではなかった。

 筆者はたまたまMacとiPad Pro 12.9+Penを持っているので、Sidecar(Wi-FiだけでなくType-C接続にも対応している)、Universal Controlは日頃から、iPadのペンタブ化はたまに使っているが、さすがに初めからOSへ組み込まれているのと後付けでは、総合的な使用感は大きく異なる。Windowsも、そろそろこれらの機能が標準で欲しいところだ。

 ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、CINEBENCH R23、CrystalDiskMark、PCMark 10/BATTERY/Modern Office。少し前(4月)にご紹介した11世代Core i5-1130G7搭載の2in1@MateBook Eと比較すると、Cinebenchや3DMarkは速いが、PC Markはテスト内容によって勝ったり負けたりだった。

 PCMark 10/BATTERY/Modern Officeは推定9時間(明るさ、バッテリモードなどはシステム標準)。というのもなぜか6時間程度でアプリがエラー終了する(2回試した)。この時、バッテリ残30%ちょっと。従って9時間程度は持つだろう的な感じだ。仕様上約12時間なので、テスト内容を考慮すると無難なところだろうか。

 以上のように富士通「FMV LOOX 90/G」は、13.3型OLED、第12世代Core i7、16GB/512GBを搭載し、世界最軽量約599g/世界最薄7.2mmをうたうWindowsタブレットだ。パフォーマンスやバッテリ駆動時間もなかなか。いろいろ付けると重くなるが、これはほかのタブレットでも同じことだ。

 縦横比が16:9、サウンドやカメラが今一歩だが、ペン対応も含め、これだけ詰め込んだ構成のタブレットPCはなく、用途にマッチすれば鬼に金棒だろう。こんなタブレットPCが欲しかった!というユーザーに是非使って欲しい1台だ。

PC Watch,西川 和久

クレジットソースリンク

もっと見せて!

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back to top button