リンダ・デニス展「On Touch: The Sea of MIE~三重の海に触れて」 人間の絆を感じるアート 

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リンダ・デニス展「On Touch: The Sea of MIE~三重の海に触れて」 人間の絆を感じるアート 

「芸術」「アート」というものは、我々一般ピーポーにはわからんものだ。現代アート作品を見て「これはスゴイ!」なんて言っている人は本当にわかっているんだろうか?正直私にはわからない。そう感じている人は、私だけではなく世界に数多くいると思う。

そんな中、とあるアメリカ人男性が仕掛けたイタズラが、少し前に話題になった。テキサス州のダラス美術館で行われた現代アート展に潜入した彼は、何の変哲もない腕時計とサングラスをいかにも現代アートっぽく床に置き、来場者がどんな反応をするか試してみた。その結果、ほかの展示物と同様この「作品」も興味深そうに鑑賞するお客さんが続出。腕組みをしながらまじまじと見つめて何やら考え込む女性の写真もTwitterに投稿された。

このイタズラはちょっと意地悪かなとも思うが、まあ彼のサングラスと時計にお客さんが何かを感じたなら、それはもう「アート作品」なのかもしれない。

ところで、鳥羽市立海の博物館で「現代アート」の展示が行われる。見る人に“丸投げ”な現代アートが多い中、この展示は若干の説明がある。このひとことがあるのと無いのとでは大違いだ!

開催されるのは、リンダ・デニス展「On Touch: The Sea of MIE~三重の海に触れて」という展示である。彼女がつくる作品はどんなものなのかと言うと、漁師が使う「漁網」を使ったアート作品である。公式HPで作品がちょっとだけ見れるのだが、写真だけ見ると「軒先に網が干してある」だけにしか見えない。「何がアートじゃ!こんなの俺でも作れるわ!」と思ってしまうが、彼女のプロフィールを見るとまた違って見えてくる。

【公式HPより引用】

オーストラリア出身で、女子美術大学で教鞭をとりながら、“TOUCH”(タッチ)をテーマに作品作りに取り組んでいるリンダさんは、4年前より三重県の紀北町長島にて、漁網に出会い、手作業で網を編む体験をし、網は多くのより合わせた糸で作られ、そこに人間の絆を感じたという。それ以来漁網を使って、触れることのできる大きな作品作りに取り組んでいる。今回海の博物館の敷地内に新作1点とほか3点を展示する。

心無いものには「ただの網」にしか見えない。しかし、愛のある人からすると「ただの網」が「人間の絆」に感じられるのだ。バカにするかもしれないが、このリンダ・デニスさんと同じような考えを持つ人がもう1人いるのを思い出して欲しい。

中島みゆき

彼女の代表曲で、2017年にカラオケで歌われた曲ベスト10に入るほどの人気曲「糸」。中島みゆきがこの曲の歌詞に込めた思いと同じような内容なのではないだろうか?「縦の糸はあなた、横の糸はわたし 織りなす布はいつか誰かを 暖めうるかもしれない」。

人は1人では生きていけない。誰かに頼り、誰かと寄り添い生きていく。そしてその絆がさらに寄り添い網を形作る。そんな当たり前なのに、私たちが忘れつつあることを彼女の網アートが思い出させてくれるのだ。

開催地 三重県

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EVENT DATA

リンダ・デニス展 「On Touch: The Sea of MIE~三重の海に触れて」

期 間 2018年2月3日(土)~5月12日(土)
場 所 鳥羽市立海の博物館
(三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68)
金 額 観覧無料
※別途、入館料が必要となります。

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